ゲームシナリオの書き方 基礎から学ぶキャラクター・構成・テキストの秘訣 (NEXT CREATOR)

ゲームシナリオの書き方 基礎から学ぶキャラクター・構成・テキストの秘訣 (NEXT CREATOR)佐々木 智広確かに指南書ではあるんですが……。
非常に感想が難しいのですが、他のレビューで指摘通り、実在作品を取り扱った例えの話しが多すぎる気がします。

(例えばキャラ造形のところでは、ロマサガや三国無双のようにキャラが切り替わるタイプの作品はプレイヤーに客観性を保ちながら、主人公に感情移入できる)

↑ほぼそのままの引用です。

当該作品をプレイしていない人にとっては、なにがなんだかわからないでしょう。

序破急のことをシーン、シークエンスというのだが、FF10のオープニングでも同じ構成です。

自分もこのようにFF10のネタで説明されても、まったくわかりませんでした。

(ちゃんと本書にも図や文章でシーン、シークエンスの説明はしているのに、なぜ改めてこのような実在作品を用いて出すのかは理解できない)

実際にツクールシリーズをやりながらとか、アドベンチャーゲームを製作しながらだったら、まだ使える価値がある本だとは思うのですが……。

今一歩なんとも納得がいかない本です。

反面教師として
読み始めは、キャラクター作成の体系など、とても分かり易く、

専門学校でも教べんをとっていらっしゃるほどですし、経験も裏づけされているのでさすがだな、

と思っていました。…が。

気になるのは、要所要所で、「『○○』の誰々のように」と、

ある程度誰でも知っていそうなゲームや漫画・映画のキャラクターと

照らし合わせるのですが、

正直、「どんな作品の誰?」が分からなければ、

例え話も成り立ちませんし、そうすると内容の伝わり方もかなり分からなくなります。

有名な作品だから知っておくこと、

それも一つの知識ではありますが、全てを網羅することにも個人差があることを

了解しながら書いていただきたかった。

(実際、私には分からない作品やキャラクターがありました)

極めつけは、とあるゲームのオチに触れていたこと。

「逆転裁判」というゲーム中で誰が死ぬのか。

「ポートピア連続殺人事件」の犯人は誰なのか。

どちらも、キャラクター設定の面白い裏切り方として扱われていましたが、

(確かにそうかもしれませんが)

私は「逆転裁判」の好評ぶりを聞いていて、

いつかプレイしたいと思っていただけにしごく残念・無念でした。

「ポートピア…」の犯人はあまりにも有名ですが、

これも知らない人が読んだら、さぞ白けてしまったことでしょう。

怒りすら感じるかもしれません(私は感じました)。

ゲームシナリオの書き方としては、他のレビュアーの方が書かれている通り、

良書の面があるでしょう。

しかし、私は、人に教える教本として、

「これはやってはいけないだろう」

という思いで、この本を反面教師として捉えました。

取り急ぎ、「逆転裁判」をこれからプレイされる方は控えた方がよろしいかと。

文句なし
本書の最初のほうは、この本の著者が『ゲーム製作でシナリオ担当になってから成長していく過程』を面白おかしく書いてあるのですが、これが面白い。この手の本を読むのが苦手だな?という人でも、この部分を読むことで本にのめり込む事が出来、この先の講座部分を苦もなく読んでいくことができます。

図や絵を使った説明が非常に分かりやすく、シナリオ作り初心者の方にでも簡単に内容を理解することが出来るところもも申し分なしです。誰もが知っているゲーム、小説、映画等を例にあげての説明も分かりやすいですね。

所々にジョークも混じっていて、笑いながら学べるという感じですね。しかも、それでいて内容も一流。読みながら「ほぅほぅ、なるほどね?」と思うような事ばかりです。

「これからゲームを作ろう」とお考えの方はもちろん、「ゲームのシナリオってどうやって作られてるんだろう」と疑問に思っわれている方にも、買って損のない本だと思います。
ゲームシナリオの書き方 基礎から学ぶキャラクター・構成・テキストの秘訣 (NEXT CREATOR)

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