内在神への道

内在神への道伊勢白山道すべてを手放し「自由」の旅へ
2チャンネル時代から著者の言動に注目していました。すべての宗教的しがらみから自由なそのスタンスは驚異的でもありました。驚異的であればあるほど、反発も強いものでした。著者の見たヴィジョンがすべてだと思う必要はもちろんありません。でも、そこには一つの揺るぎのないメッセージがこめられています。「今、この時を生きているのは素晴らしいことであり、かけがいのないことであることを知って欲しい」と。ややもすれば抽象的なスローガンに堕してしまうようなメッセージを著者は一人一人に突きつけます。「生かして頂いて有難うございます」という言葉を自然に口にすることが出来るかどうか。自分が生きるという大前提に関して、「感謝」できるかどうか。「生きる」という一人一人の重い現実の意味を、突き詰めて問う問いになっています。ブログをそのまま本にしようとした試みですから、完成度としてはアラが目立ちますが、著者の思いは充分に込められている本になったと思いました。次作を心より期待します。

「日本的霊性」の1つの到達点
 2ちゃんねるの頃から早一年、オカルト掲示板と著者のブログをずっと観察してきました。

 あたかも一人の人間の中に、天使と悪魔、正神と邪鬼が同居しているような、類い稀な人物によるこの本は、かの鈴木大拙翁がその著書『日本的霊性』で提起した、「仏教発祥の国・インドではなく、仏・儒・道教が入り乱れての法論の国・中国でもなく、何故日本でアジアの霊性が開花したのか?」という問いに真っ向から応えています。

 何故、日本の「大地」なのでしょうか?

 著者は次のように断言します。東経136度46分を中心とする東西幅100kmの「伊勢ー白山ライン」こそが、これまで地球と人類の進化を見守り続けてきた宇宙の根源的な存在の至高の光が降り注ぐ地域であり、そこからの光と新たな黒点活動周期に入った太陽からの電磁波により、昨年の冬至以降、今年の節分あたりから、人類は不退転の変容のプロセスに突入した、と。

 この荒唐無稽さにもかかわらず、数多の霊言集・スピリチュアル系書物にあるような、自称「霊能者」らの詩的空想の産物とも、特定の集団の利益を代表する立場から書かれたものとも、この本は明らかに異なる読み物です。この著者に初めて接する読者は、「当たり前のことへの感謝」という、何の変哲もないメッセージに繰り返し触れていく中で、「この本を読む前の自分」にはもう二度と戻れなくなった自分自身に、少し戸惑いを覚えることになるかもしれません。

 2ちゃんねるでのオリジナル発言、ブログでの過去記事・コメントを知る者としては、この本に収録された内容の中に、若干の変更とトーン・ダウンを認めます。しかし、ほとんど改竄されることなくもたらされた「別世界からのメッセージ」として、これは恐らく、18世紀の北欧の霊覚者エマニュエル・スウェーデンボルグによる一連の著作に匹敵するもの、といえるでしょう。

この本は、これからの日本と世界の精神性の行方を追う上で、決して無視することが出来ない必読の書、1つの「啓示」です。

(星4つにしたのは、多数の内容の重複箇所など、出版社・編集者の明らかな手抜きと、日本の外の世界の事象も扱っているわりには、その説得力に欠けるショボイ構成のためです。)

内在神への道

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