世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか

世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか岡田 芳郎こんな人がいたんだ…
一気に読みました。昔やっていたテレビ番組「知ってるつもり」のネタになりそうな話です。

タイトルは「?なぜ忘れ去られたのか」となっていますが、著者は主人公である佐藤久一さんが再評価されることを訴えて、長年の取材の上でこの本を書いたのです。

主人公はサービス業の本田宗一郎とでもいえるような人です。本田宗一郎を支えた藤沢武夫のようなパートナーがいれば今でも評価を得ることができたのではないでしょうか。

しかし彼はそういうパートナー自体を認めなかったのかもしれません。

読んで山形県酒田市という所にも興味がわきました。

古き良き時代と言えば簡単だが
どこの地方都市も例外無く、商店街は活気を失いシャッターを締めたままの店舗が眼に付く。

人は郊外の大型店に集まり、消費する。全国的に同じような景色、特色の無い扁平なイメージ。

しかし、集客力を失ってしまった商店街の中にも、変わらず人々に愛されている店もある。

多少の不便を押してでもわざわざ足を運ばせる魅力ある店。それがル・ポットフー、欅という料理店なのだろう。

その根底にあるのは酒田の豊かな風土と佐藤久一の探究心、奉仕の心なのだ。

ほの暗く寂しい東北の冬景色の中に、ほっかりとした暖かい灯が見える。

そこにあるだろう至福を求めて人々がドアを開ける。

佐藤久一が作った店は、そんな風に今でも存在しているのではないだろうか。

まさに目から鱗
私は酒田市民だ。佐藤久一という名前と、グリーンハウス、レストラン欅、ルポットフーを作った人としか、恥ずかしながら知らなかったのだが、この本を読んで、非常に詳しく「佐藤久一」という人物について知る事が出来、如何に地元酒田の文化レベルを上げる事、多くの人に幸せを与える仕事に情熱を傾けたのかがよく分かった。

構成も時系列になっている為、そのまま素直に読む事が出来、あっという間に読み進める事が出来た。こういった本があると、地元酒田市民として後世に語り継いで行く事が出来る。

また、佐藤久一の存在を誇りに思うようになったことを、この筆者に感謝したい。
世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか

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