ノアの洪水

ノアの洪水川上 紳一まるで上質なミステリーのよう
著者のライアンとピットマンはアメリカの著名な海洋地質学者です。彼らが大規模な
洪水の痕跡に出会ったのは、その海洋地質調査からでした。 1970年代、地中海の
海洋堆積物調査によって、かつて地中海が干上がっ ていた時期があったことが
わかりました。ライアンたちはそこへノアの 洪水伝説を重ね合わせていきます。
荒唐無稽とも思えるアイディアなのですが、この本には科学的な推論と 綿密な調査
研究を重ね、科学者が事実と思われる仮説へと一歩一歩近づ いていく過程が述べ
られています。それが実にスリリングで、まるで質 のいいミステリーを読むようです。

宗教本ではありません
誤解を受けやすいテーマだと思うのですが、
宗教本ではありません。あくまでも自然科学の本です。
ちょっと冗長な感は否めません。

伝説への冒険
はるか昔、地上に人間を創造したことを後悔した神は
四十日四十夜雨をふらせて、地上に大洪水を起し、
生きとし生けるもの全てを滅ぼそうとした。
ただ、神を畏れるものノアとその一族、箱舟にのった動物たちを除いて。
創世記の有名なノアの洪水の物語はなぜ語られつづけたのか。
本書は気鋭の海洋地質学者によるノアの洪水の真実の物語。
さまざまな断片情報が組み合わされて、出現する壮大な仮説。
仮説が検証され、一つの真実がよみがえってくる。
そこで見えてくるの気候の変動にともなって、海や湖は大きく姿を
変えていたということ、黒海はかつて淡水湖であったものが
あるとき、地中海の水が地峡を突き破って流入し、海とつながったという
驚くべき大自然のスペクタクルである。!
この手の科学モノは時に下手なフィクションよりずっと
楽しめるということの好例といえよう。
ノアの洪水

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