落ちこぼれ
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『用法の注意』をよく読んで4年ほど前のこと、ある街に転勤した。
同じ会社だが…文化がちがった。戸惑った。あせった。
勇退した入社当時の上司から「なるようにしかならないよ」という言葉。
落ち着きを取り戻したころ送ってくれた…「自分の感受性くらい」。
「駄目なことの一切を時代のせいにするな、わずかに光る尊厳の放棄」
の一節が…沁みた。
そんな時代を思い出しました。
『汲む』、『落ちこぼれ』、『椅りかからずに』といった作品に加えて、『廃屋』、
『この失敗にもかかわらず』も深いです。厳選された茨木さんに触れることが
できます。
【用法の注意】
茨木さんの詩…自分や誰かに、『状況』を選んで送ってあげてください。
・自分に対する厳しさに、圧倒されることがあります。
・生き方の潔さに、凹むこともあります。
完全にKOされましたテレビで
「わたしが一番きれいだったとき」の詩を知り、感動して
すぐに詩集を探した。
落ちこぼれというタイトルが気になってこの書を選び、
「落ちこぼれ 和菓子の名につけたいようなやさしさ」
で、著者の感性の深みにはまり、
「自分の感受性くらい」
で、完全にやられた。
読み続けて、語り続けたい、詩集。
選者のセンスも、イラストもいい。落ちこぼれ―茨木のり子詩集 (詩と歩こう)