文字を読み書きする人びとが見える
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文字を読み書きする人びとが見える“政治史といった特定の人びとから説き起こす歴史書”を超えよう。
それが本シリーズのコンセプトなのでしょう。
全集日本の歴史の第1巻から第3巻までを読んでの印象です。
さて、第3巻はといえば、鐘江さんの意図にかなうかどうかは別として・・
全巻の流れる縦糸に対して、「文字」が横糸となって読めてきた。
「文字」を使って行われたことを追いながら、そこに読む人、書く人の
表情が見えてくる。
「千年以上前の人はすごいな。なんのことはない同じじゃないか」
楽しく読める歴史です。
「日本」の成立 ユーラシア大陸の東端の日本列島に農耕文化が成立し、小規模国家群からゆるやかなヤマト国家が出現したことは前巻までで見てきた。
本巻では、日本という「国家」「民族」を自明のものとせず、その成立をみていく。年号による時間的支配、戸籍による管理、文字の普及など、「近代化」「国民国家化」が推し進められていく過程をわかりやすく、図表や写真を多用しながら説いていく。大陸・半島流の制度を導入しながらも確実に独自のアイデンティティが確立していくのだ。
それが万葉集という形で結実する。今日の我々も一種のノスタルジーを感じる日本文化の故郷といえよう。全集 日本の歴史 3 律令国家と万葉びと